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Tax Amnesty  税金免除 Abikoの視たニッポン

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ゲリラ豪雪に見舞われたサッポロ。日本の至る所で、大雪となっている。


例年通り、冬のスイスアルプスの山小屋でNew Yearを迎えたAbiko氏からのお便り


今年は、ウサギ年だが、スイスではウサギは「豊饒」のシンボルとのこと。

豊かなのはいいいことだが、金融の国、金持ちの国のイメージのあるスイスならではの事件(?)が起こったとのこと。

いったい何が。。。。。





新しい年を雪の山荘で迎え、白い雪山をぴょんぴょん飛び回る赤い目をした元気なウサギを探してみたけれど、当地で見つかったのは茶色毛の尻尾の長い数匹のかわいいリスだった。






子供の頃、里の雪山でウサギを追いかけた記憶があり、

「ウサギ追いし、あの山、こぶな釣りし、この川」が本当に懐かしい。

雪山の白いウサギは、その赤い目を除けば、雪山の背景とカモフラージュして、その姿は見えなくなってしまうのに、それでも危険を意識して、落ち着き無く飛び跳ねていたのを思い出す。

当地のリスは、その茶色の大きな尻尾がむしろ雪に映え、対照的に見えているにも関わらず、人が近付いても、逃げる様子も無く、むしろ距離を置いてだが、好奇心を持って、我々、ヒトを眺めている様子すらある。


ヒトも動物も環境の変化によって、その行動様式が変わっていくようだ。


先日知人のスイス人が始めての日本旅行を終え、土産話を聞く機会があったが、特に驚いたのは、「奈良公園でも宮島でも鹿がヒトになついて近寄ってくる」事だった。

この知人は、金融業に勤めているものの、HOBYは狩猟で、秋に解禁となれば、山に鹿を撃ちに出かけるのが、週末の行事となっている。


「いつもは、遠くから、静止して、狙い定めている、鹿だが、日本では、ニコニコとえさをもらいにヒトに近付いてきた。

あの鹿の笑顔を思い出すと、これからは鹿を撃ちに出かけられなくなってしまうかも、、、」と、カルチャーショックというか、環境(変化)のショックを受けていたのが私には面白く聞こえた。



話は全く飛んでしまうが、昨年末に当地の新聞に面白い記事が載った。


「すでに5143人のスイス脱税者が2010年度、無罪で罰金無く、自己告発を実施」というものだ。

2009年対比で、その数字は一気に4倍に膨れ上がっており、大きなものは、サンクトガレン州で、122百万フラン(100億円相当)、ジュラ州では70億円、私の住むアルガウ洲では、73億円相当の個人の脱税額の申請があったと報告されている。


何故こんな不思議なことが起こったかというと、

スイスでは昨年1月1日から、生涯に一回限りという条件で、無罪扱いかつ罰金無く、これまで隠していた(報告していない)資産を公表できるという、TAX AMNESTY(税金大赦)が敷かれたからなのである



通常であれば、脱税額の20%は追徴金として没収される。

この措置により、ジュラ州では、3億2千万、アルガウ州では、3億8千万、サンクトガレン州では、9億7千万程の増収効果がるという。


スイス26州全体の数字は公表されていないが単純に、平均5億円相当と計算すれば、26州で130億円の増収となり、スイスの人口800万を日本の人口15倍を比較すると、日本では、1950億円規模の増収効果に匹敵する。

同じ頃日本の新聞では、政府の税制調査会が、政府財源確保の目的で、所得税の見直し作業着手したことが伝えられ、内容は、扶養控除の縮小、控除対象の枠の拡大、給与所得控除の縮小、云々となっている。

この措置により、日本政府は、「なんと」1000億円規模の財源が確保できるという。さらに政府税制調査会は、相続税の非課税枠を5000万円から3000万円まで引き下げたいという「有力」な案を提出している、と日経(11/12)は伝えていた。



環境が変わればその環境に住む生き物も、ヒトも変化していく。

水を得た魚から水を吸い取って、何の役に立つのであろうか。飛ぶ鳥の羽を抜き取って、鳥は何処に飛んでいけばいいのだろうか。

国民が豊かにならずに政府が豊かに成ることはあり得ない。

目先の問題だけを追っていては、未来が消えてしまう。魚が大きく成長するには、澄んだ大海が必要であり、飛ぶ鳥には地平線彼方にある安息地を示してやらなければいけない。




ウサギは当地では豊饒のシンボルであり、キリスト以前の慣習がイースターに取り入られたように、復活祭には欠かせない。豊かな社会と豊かな国民を育てる、環境とはいったい何なのかを、真摯に問い直し、ウサギ年の今年、日本が復活する年となって欲しいと願っている。
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[ 2011/02/02 10:50 ] Abikoの視たニッポン | TB(0) | CM(0)
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